田舎の都市のお一人通信

一人暮らしは田舎の都市がオススメ

鱈の子のカンズメ 7/12 金曜 朝

子供の頃、よくお使いに行った。

私は長女で、弟は6歳も下だったから、家の雑用はほとんど私。

ましてや弟は田舎の長男で一人息子、当然の結果だよね。😓

その頃の家は戦後政策の農地解放と、金融封鎖に合い、ましてや祖父が戦死していたので、没落の真っ最中😵

母はやりくりが大変だったと思う。

でも父はどこか『お大尽』が抜けず、会社に行く時のお弁当には良く『焼きタラコ』を入れていた。

あの頃は相当高価だったと思うけど、そもそも『タラコ』を知らない人も多く、「◯◯の家は貧しいもんよ、弁当のおかずが米の上に茶色いもんがのっているだけや」と言われたと父が言っていた。

「知らんもんは困ったもんや」とか言ってたけど、母はどう思ってたんだろう。

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温玉、タラコのカンズメ、納豆(わさび味)豆腐の味噌汁、海苔。

朝、お弁当の支度が間に合わないと、母は私に『鱈の子のカンズメ』を買って来るようにに言った。

甘くどく煮て有る鱈の子が入っている小さなカンズメは、その当時の私の小遣い2月分をゆうに超える値段。

一度でいいから食べてみたいと思う代物だった。

秋に鱈が出回ると、煮付けにして晩御飯に出て来るけど、タラコは父の物。

その反動か、自分で食事を作るようになってから鱈の子を煮るのが好きだ。

もうほとんど『親のかたき』?の様によく作る(笑)

そういえば、カリフラワーも父だけのご馳走。

私の食の好みは完全に父親似だ。

でも『鱈の子のカンズメ』には今まで手を出すことが無かった。

それは多分やりくりに苦労していた母を思い出すからかも知れない。

今日のこれは、お土産にもらったもの。

凄く甘くて固い。でも残り汁をご飯にかけると、母と祖母と囲んだ小学生だった夏の食卓が想い浮かんだ。

そうだ!母が缶の中の残り汁だけ私のご飯にかけてくれてたんだ。

ちょっと、泣けてきた今朝の食卓だった。